塗装仕上げに重要な素地調整

素地調整は、塗料を密着させてきれいに仕上げるために行う工程で
大きく二つの方法があります。

素地面から汚れ・付着物などを除去し、平滑化するものを「ケレン処理」といいます。
また、欠損か所を補填して平滑化するものを「パテ処理」と呼んでいます。

国土交通省の「公共工事標準仕様書」のなかの「塗装工事素地ごしらえ」から
被塗物の種類別に、くわしい要点を見ていきましょう!

木質系素地と目止め

溶剤などで汚れや付着物を除き、ヤニ処理を行います。
ラワン、シオジなど導管の発達した樹種では、導管を埋めて塗料の吸い込みや
下塗り・中塗りでの発泡を防止するために、目止め剤を塗布していきます。

そのあと、鉋目(かんなめ)、逆目、ケバなどの研磨処理を経て
節止め、パテ処理の工程で全体を平滑にしていきます。


金属系素地と錆止め

鉄鋼鉄面では、スクレーパー、ワイヤーブラシなどで塗装目の汚れや付着物を除いて
溶剤で油脂分を取り除いていきます。錆落としは酸による化学的な処理のほかに
「ブラスト法」「サンダー掛け」といった物理的な方法もあります。
もっとも高品位な仕様では、そのあとさらに化成皮膜処理を施します。



セメント系素地とシーラー塗布

セメント系素地というのは水分を含んでいます。つまり、アルカリ性で吸水性がある性質で
必要に応じてけれん処理をしたあとに、吸い込み止めのシーラーを前面に塗布していきます。
そのあとは、素地の目違いや凸凹を削り取り、パテ処理を施します。

塗装の美しい仕上がりに欠かせない「素地調整」は
このように、被塗物によって工程が異なります。

 

横浜市港南区を中心に、地域密着で外壁・屋根・内装塗装から
戸建て・マンション塗装、防水工事まで行っている「有限会社小池塗装工業」です。

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